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【元気のたね明かし】椅子に座ったままでできる介護予防体操!ケアビクス

心と体をケアする

昨年の「ねんりんピック」(全国健康福祉祭)は福岡で開催され、開会式のアトラクションでも披露された「ケアビクス」。この体操を考案した福岡県出身の瀧口晶恵さんにお話を伺いました。
ケアビクス考案のきっかけは、福岡県レクリエーション協会からエアロビクスを指導していた瀧口さんに、特別養護老人ホームでお年寄りのための運動を教えてほしいという依頼があったこと。
「スポーツクラブに来る方は、もともと運動に関心が高く元気な人。しない人の方が心配。それに、したくてもできないでいる人がたくさんいることに気づかれましたね。」
そんなお年寄りと直接に触れ合い、お年寄りの体力や障がいを配慮しながら生まれたこのケアビクス。椅子に座って行うため、足や腰などが弱い方でも安全に運動ができるとあって、全国に広がりつつあります。
ケアビクスは、準備運動から整理運動まで含めて1セット45分。椅子に座ったままで、音楽に合わせて楽しく体を動かしながら、有酸素運動や筋力トレーニングができるようになっています。また、指導員が参加者と話しながら、楽しくコミュニケーションをとるのも特長。終わった後はみんなニコニコ。ケアビクスは、心と体の両面をケアするのが目的なのです。
ケアビクスをはじめた車椅子の方が歩いてトイレに行けるようになった、などうれしい効果も。「気持ちが元気になると体も動くんです。まだまだやれると自分に自信が持てるようになることは大事ですね。」
膝痛、腰痛があっても、四十肩でも五十肩でも、つきあっていかなければいけない体。もっと自分自身を好きになってほしいとのことです。みなさんも好きな音楽をかけながら、心と体のケアを楽しみましょう。

 

あなたの大好きな曲をかけて、やってみましょう。

●つま先とかかとの上げ下げ
歩く量が減ると、筋肉を動かす回数が減少。つま先とかかとを上げ下げする運動で、足首の筋力を回復させ、つまづきを防ぎます。

●ひじを振って手拍子!
肩こりや背中のコリがひどいのは、血行不良も原因です。手先だけでなく、大きく両ひじを後ろまで振って、前で手拍子を打つと、肩甲骨が動いて肩や背中がほぐれます。

 

瀧口 晶恵 先生

ケアビクスを考案し、1997年、日本ケアビクス研究会を発足。ケアビクスの普及と指導者の養成を図り、高齢者・低体力者の身体能力とQOL向上に努めている。

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